『グレートそうび』はスパルタ兵の装備が元ネタ&スパルタ軍の得意陣形・ファランクスを星ドラの職業で表現する【星ドラ】
宝箱が2回跳ねて心ときめいて、
箱を開けたら飛び出す『グレートヘルム』!!!
多いんですよね、このパターン。
何を星5ヅラしてるんだ雑魚装備め
って、心がすさみませんか? 私はすさみます。
でも『グレートヘルム』を含む『グレートそうび』って、よく見ると歴史を感じる現実的なデザインですよね
- 頭:グレートヘルム
- からだ上:グレートマント上
- からだ下:グレートマント下
- 盾:グレートシールド
デザインの元ネタを知れば、少しは愛することができるのでは・・・?
という動機の元、『グレートそうび』の元ネタを調べました (σ・∀・)σ
デザインに既視感があるなと思っていたら、スパルタ兵の装備が元ネタとなっていました!
スパルタ兵とは?
古代ギリシャに存在した都市国家「スパルタ」の超きつい軍事教育を受けて育ったエリート兵のことです。
「スパルタ教育」という言葉の語源ですね。
古代ギリシア時代の「スパルタ」は当時、世界最強の軍隊で鳴らした都市国家だ。
国家は戦士の強さを信頼するあまり、城壁など無用とばかりに取り去ってしまった。アレキサンダー大王が目にしながら制圧しなかった唯一の国でもある。
スパルタは他のギリシャ諸都市とは異なる国家制度を有しており、きわめて厳しく過酷な軍事的教育制度があった。スパルタに生まれた男の子は幾多の試練を経て戦士へと育てられる。彼らの育ての親は母親ではなく、国家だった。その教育法はスパルタ教育の名で今もなお知られている。
引用元:古代都市「スパルタ」の軍事教育は早期から。生まれた時から過酷な運命を背負い、強靭な戦士へと育て上げられる男子 : カラパイア
引用元:レオニダスが宝具でもないのに槍をゴルゴーンに投擲するのはスリーハンドレッドのオマージュ (6ページ目) - Togetter
スパルタ兵の過酷な訓練の実態
- 弱い赤ちゃんは放置されて死ぬ
- 7歳から兵舎で暮らす
- 食べるためには食事を盗まねばならない
- 飢えた子供たちはチーズを巡って戦うよう命令された
- 食事はまずい
- 口頭試験に間違えると噛みつかれる
- スパルタ教育以外の教育は禁じられた
- 人前で鞭打たれる祭り
- 軍事訓練で奴隷を殺した
- 戦場で死んだ兵士にのみ墓石が与えられる
引用元:古代都市「スパルタ」の軍事教育は早期から。生まれた時から過酷な運命を背負い、強靭な戦士へと育て上げられる男子 : カラパイア
平和な日本に生まれて良かったと、しみじみ思います・・・
詳細が気になった方は、引用元のサイト様に飛んで読んでみてください。
スパルタ兵の装備はどうして露出が多いの?
スパルタ兵の画像を検索すると、「胸板と太もも丸出しの赤マントスタイル」の画像が多くヒットします。もっと鎧で体を包まないと戦場でケガするのでは?
と疑問に思っていたら、以下のサイト様に答えがありました。解説しますね。
マッチョムキムキ、ふんどしに真紅のマント、ホプロンとコリント式ヘルム
あれこそギリシャ時代に無敵を誇ったスパルタのホプリタイ(重装歩兵)と地獄のスパルタファランクスです
「いや、重装て… ほぼ全裸やないですか」そう思いますよね、じつはそれには理由があります
ホプロンを構えて一列に並ぶと、実は身体のほとんどの部分が盾に隠れてしまいます、盾からはみ出すのは頭とスネくらい?
という訳で盾からはみ出した頭にはコリント式ヘルムを、スネにはスネ当てを付けています
初期の方では身体にも青銅の鎧を付けていたんですが、戦ってるとどうも機能してないっぽい、っていうか胴鎧ジャマじゃね?となってどんどん軽量化して行くこととなりました
まぁマッパなのは映画的演出だからなんですが、実際にはリネンを固めた布の鎧を着ていたそうです引用元:Lilala Lila Blog Entry `メンテでヒマなわたしがホプリタイについて語ってみた` | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
解説
ファランクスとは、盾と槍を持った兵(重装歩兵、古代ギリシャでは『ホプリタイ』と呼んでいた)が密集し、隣と後ろの人間を守りながら攻撃する陣形です。
盾と槍を持って一列に並び前進、前列が盾で防戦しているうちに二列目が槍で攻撃、一列目がやられたら二列目が、二列目がやられたら三列目が前に出て前線を維持しつつ、とにかく前進します
引用元:Lilala Lila Blog Entry `メンテでヒマなわたしがホプリタイについて語ってみた` | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
スパルタ軍はこの陣形を得意としていました。
この重装歩兵(ホプリタイ)が構えていた盾、これをホプロンと呼びますが、ホプロンを構えて一列に並ぶと身体のほとんどの部分が盾に隠れるので、盾からはみ出す部分(頭とスネだけ)に鎧をまとっていた、とのことです。
ホプロンは直系1メートルの円形盾で、板と青銅の合張り、重さは10キロ近くあったみたいですから、できるだけ身軽に動けるよう、盾以外の装備を軽量化したようです。
スパルタ兵の露出が多いのは、ちゃんとした理由があったんですね。
ファランクスを星ドラの職業で表現する
ファランクスは最前列が盾を構え、隣と後ろの人間を守りながら前進する陣形ですが、一番右側(端っこ)は死亡率ナンバーワンの危険地帯であり、最も勇敢な兵士が付くポジションだったそうです。
※盾は左肩で構えるので、一番右端の兵士の右半身が盾からはみ出てしまう
ファランクスの一番右側は、盾で守ってくれる仲間が居ない死亡率ナンバーワンの危険地帯です
スパルタではこの最右翼は死を恐れぬ最も勇敢な兵士が付くポジションという事になっていましたなのでスパルタ人は我先に最右翼に付こうとしました、殴り合いの末最も強い男が最右翼に付く事になったので、結果スパルタファランクスの右側は訳が分からないくらい強力になってしまいました
引用元:Lilala Lila Blog Entry `メンテでヒマなわたしがホプリタイについて語ってみた` | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
これを考慮し、ファランクスを星ドラの職業(超級職)で表現すると・・・
※隊列の人数は適当です
こんな感じでしょうか?
- ガーディアンは全員『黄金竜の鎧上』を装備しており、防御しながら攻撃できる、という前提
- 最前列のガーディアンが『戦友の盾』(におうだち?)で隣と後ろのガーディアンを守り、二列目のガーディアンが攻撃する
- 最右翼のバトルキングはガーディアンに守られることなく、怒って殴る
グレードシールドは『ファランクス』で使われる盾『ホプロン』
防御中もスキル攻撃できる『攻防一体のかまえ』を持つ『グレートシールド』は
まさに、盾で守りながら攻めるがモットーの陣形『ファランクス』で使われる盾『ホプロン』である、と言えるでしょう (゚∀゚*)
感想
最強軍事都市国家『スパルタ』兵士の装備が元ネタになっているなら、『グレートそうび』はもっともっと強い性能であって欲しかったなぁ (゚∀。)!
でも、『黄金竜の鎧上』に取って代わられた『攻防一体の構え』に、そんな歴史的な由来があったなんて・・・素敵ですね 。
相変わらず『グレートそうび』にはガチャで出会いたくないですが、もし出会ってしまったら、スパルタ兵士に思いを馳せて衝動をやりすごしてくださいね (・ω<)